夏などの暑い時期におにぎりと一緒に保冷剤を入れておくと
おにぎりが固くなってる。
おいしくない。
ということがありました。
ご飯が生返ってしまったような、お米に戻ってしまったような感じです。
でも、保冷剤を使わないと食中毒が心配だし。
毎日おにぎりを持っていく人にとっては、これは大きな問題。
そこで、今回は
●保冷剤を使ってもおにぎりを固くしない方
●夏でも安全におにぎりを保存する方法
を具体的に紹介します。
おにぎりが保冷剤で固くなる理由
おにぎりが保冷剤で固くなる理由は、保冷剤の冷たさが直接おにぎりに伝わるためです。
冷えた保冷剤がご飯に直接触れると、急激に温度が下がり、米粒の水分が凍ってしまうんですね。
これにより、おにぎりが硬くなり、食感が悪くなってしまいます。
また、ご飯が固くなると風味も損なわれます。
触感も悪いし、味もいまいち。そんなおにぎりを作ったはずじゃないんです‼
おにぎりに保冷剤を使っても固くならない方法
おにぎりを保冷剤で冷やすときに固くならないようにするためには、下記の3つが大きなポイントです。
- おにぎりと保冷材の位置
- ご飯の炊き方、硬さの調整
- 保冷材の種類
それぞれ詳しく解説しましょう。
おにぎりと保冷剤の位置関係がポイント
重要ポイントは、おにぎりをしっかり包み、保冷剤が直接触れないようにすること。
一番簡単なのは、保冷剤をタオルや布巾を挟むと、冷気が和らぎ、硬くなりにくくなります。
あまり厚手のものだと保冷効果が効かなくなるので、薄手のものがいいですよ。
ガーゼのハンカチや、余った未使用の不織布のマスクなども使えます。
また、直接触れないようにするために、おにぎりをお弁当箱やおにぎりケースに入れる方法も〇。
ただし、お弁当に入れる場合には、よく冷ましてから入れましょう。
お弁当箱は密閉性が高いものだと、おにぎりの蒸気で水分量が増え菌が繁殖しやすくなってしまいます。
ご飯の炊き方や硬さの調整
ご飯を柔らかめに炊くか、固めに炊くか以下の表で比べてみてください。
柔らかく炊く | 固めに炊く | |
---|---|---|
雑菌の増殖スピード | 速い | 緩やか |
触感・味 | ◎ | 〇 |
ご飯を炊く際に少し柔らかめに炊くと、冷えたときでも硬くなりにくく、触感も悪くならないので、つい柔らかめに炊くのが一番!と思いがちですが、
ご飯が柔らかいと、その分水分量が多いので菌は固めに炊いた時より、増殖のスピードは速くなります。
すっごく固く炊く必要はありませんので、少し硬めに炊いてやわらかめに握ったおにぎりの方が、暑い時期は安心といえます。
おにぎり用のホイルを使うと、内側で無駄な水分を吸ってくれますよ。
意外と便利。
我が家はずっとこれを使っています↓
毎日使うと、すぐになくなっちゃうのでまとめ買い!
保冷材の質と温度管理
保冷剤の種類にも注意しましょう。
お店で持ち帰るときにもらえる保冷剤でよくある、固いタイプのものは、おにぎりが固くなりやすいです。
ジェルタイプの柔らかいタイプの保冷剤を使用すると、冷え方が穏やかなので、おにぎりが硬くなりにくくなります。
おにぎりを保冷剤とバッグに入れると、急激な温度の変化で保冷剤そのものが汗をかいてしまい、
おにぎりなどが濡れてしまうことがあるので、保冷剤を入れるときには、保冷バッグを一緒に使いましょう。
夏場におにぎりを常温で安全に保存する方法
夏場におにぎりを安全に保存するためには、下記のポイントを参考にしてみてください。
- おにぎりを清潔に保つ
- ご飯にお酢を混ぜる
- 梅干しやなどの具材を選ぶ
ポイントを解説していきますね。
食中毒予防のためおにぎりを清潔に!
食中毒予防のためには、おにぎりにつく雑菌を最小限に押さえること。
それには、握るときに手とおにぎりを触れないようにすることです。
まず、手をしっかり洗い、ご飯はラップで包むか、手袋をして握るようにしましょう。
清潔な状態でおにぎりを作ることが大切です。
ご飯にお酢をまぜる
雑菌は中性の環境で増えやすくなります。
そこで、お米にお酢を混ぜて、ご飯を炊くことで酸性に近づけ、雑菌の増加を抑えることができます。
目安はお米1合に対して、お酢小さじ1程度。
お酢は加熱すると酸っぱい成分=酢酸(さくさん)が揮発します。
揮発すると、においや酸味は抑えられますが、栄養成分に変わりはないんですよ。
夏でも安全なおにぎりの具材選び
先ほど記述したとおり、ご飯を酸性に近づけると雑菌の繁殖が抑えられるので、
酸性の具材を使うのもいいですよ。
代表的なのは、梅干しですよね。
ただ、梅干しの場合は、梅干しの周りでしか酸性にならないので、真ん中に入れるのではなく、
ご飯に梅干しをまぶした方が効果はあります。
おにぎりを保冷剤で固くしないコツと夏でも安全な保存方法とは?のまとめ
固くしないコツ↓
- おにぎりと保冷材の位置☞直接おにぎりにあたらないようにする
- ご飯の炊き方、硬さの調整☞柔らかいのは冷えても触感がいい、冷たいのは雑菌が増えにくい
- 保冷材の種類☞ジェルなどの素材の保冷材は冷え方がマイルド
夏でもおにぎりを安全にする方法↓
- おにぎりを清潔に保つ☞手洗い徹底的に。ラップや手袋で握って
- ご飯にお酢を混ぜる☞酸性に近づけるのがよいのよ
- 梅干しやなどの具材を選ぶ☞梅干しは真ん中ではなくまぶして
おにぎりを美味しく安全に保存するためには、保冷剤の使い方やご飯の炊き方、具材選びなど、いくつかの工夫が必要です。
夏場や冬場、それぞれの季節に応じた適切な方法を取り入れることで、いつでも美味しいおにぎりを楽しむことができます。
保冷剤を上手に活用し、夏でも安全で美味しいおにぎりを楽しみましょう。
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