入学を控えたお孫さんや、甥っ子姪っ子がいるご家庭では、お祝いにいくら包めばいいかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
年齢や送る相手にもよって金額の相場などは大きく変わってきますよね。
今回は入学祝の金額の相場や、お祝いを渡す時期やマナーについてご紹介します。
入学祝いの金額の相場
まずは入学祝の金額の相場ですが、一般的な金額は下記の通りです。
あくまでも平均的な金額で、おじいちゃん、おばあちゃんがお孫さんへ渡すときには20,000円以上が多いようです。
また「4」や「9」は死や苦労を連想させる数字として、縁起が悪い数字とされています。なので、この数字は避けておいた方が無難です。
お孫さん | 甥っ子・姪っ子 | |
小学校 | 10,000~30,000 | 5,000~10,000 |
中学校 | 10,000~30,000 | 5,000~10,000 |
高校 | 10,000~50,000 | 10,000~30,000 |
大学 | 10,000~50,000 | 10,000~30,000 |
また、お孫さんにランドセルを買ってあげている場合でも、金額は変動してくるようです。
ランドセルを買ったから、お祝い金はあげないという方もいるみたいですね。
また、甥っ子姪っ子に渡す場合は、前もって親せきの間で金額を決めておいた方がいいと思います。
誰が、多かった少なかった、ということも避けられますし、もらった本人もお返しをする場合に金額がまちまちだと悩んでしまうかもしれません。
入学祝いの渡し方
入学祝いが現金の場合は、のし袋に入れるのが一般的なマナーです。
のし袋を選ぶ目安として、水引が印刷されているものは10,000円以下の場合です。10,000円以上になるようでしたら、紅白の蝶結びの水引のものを使っても大丈夫です。
のしの書き方
表書きは、一般的には「御祝」で十分です。
その他だと
- 入学祝
- 御入学祝
- 合格御祝
などがあります。高校や大学など試験で合格して入学する際には、合格御祝の表書きでもいいと思います。
表書きの下の部分には自分の名前を中央にフルネームで記入します。
夫婦連盟の場合には、右側に旦那さんの名前をフルネームで書き、左側に奥様の名前だけを記入するのが一般的です。
中袋には住所、氏名、金額を書きますが、この時、金額を書く数字は「大字(だいじ)」を使います。
大事とは
一 → 壱
二 → 弐
三 → 参
四 → 肆
五 → 伍
と、あらわす漢字のことです。なぜ、この数字を使うかというと、1,2,3の場合、数字を書き足したり、消すことで数字を変えてしまうことが容易になります。
そういったことのないように、書き足したりできない数字として「大字」が使われることが多くあるのです。
お札の入れ方
お札はなるべく新札(しんさつ)を使いましょう。
御祝いのお金には新札を使うのがマナーです。結婚式のご祝儀でも新札を用意しますよね。
お札の人物の顔が中袋の表側に来るように入れます。
入学祝いを渡す時期は?
入学祝いの準備ができたら、あとは渡すだけですが、お祝いの品物はその当日よりも前に渡すのが基本です。
できれば入学式より前に、3月中に渡すのがベターですね。
高校や大学入学のお祝いの時には、合格発表後、進路が決定した頃がいいと思います。
しかし、お祝いの準備が遅れてしまうこともあります。
そんな時には神経質にならずに、後から送っても大丈夫です。
その時は、遅れて申し訳ない・・・という気持ちを一言添えておくと、相手も嫌な気持ちにはならないですよね。
お祝いの手紙、メッセージの書き方
入学祝いを送るとき、品物や現金だけだと味気ない感じがします。
そういう時には、一言そえたメッセージカードやお手紙を添えるといいですよ。
小学校の入学祝いの場合
小学生のお祝いのメッセージは、お子様だけでなく親に宛てて書くのが一般的とされています。内容としては、素直に入学おめでとうと言う気持ちと、ここまで育てた親御さんへの労いの言葉などがいいでしょう。
「私の子が入学した時は~」とか上から目線で知ったような内容は相手も気持ちいいものではありません。
子ども宛てに書く場合も、成長の喜びと、新しい環境への喜びを書くのがいいと思います。
その時は、読みやすいようにすべてひらがなにしてあげてくださいね。
中学以降の場合
受験をして、新しい学校へ入学する場合、必ずしも希望の学校へ入れたかどうかわかりません。
第一希望は落ちてしまって、しぶしぶ第二希望の学校へ・・・ということも少なくありません。
そのような時があるということを踏まえて、「この学校へ入学できてよかったね!」という直接的な言葉は避けたほうがいいかもしれません。
ここまで立派に成長した喜び、頑張ったことへの誉め言葉などが無難です。
また、「頑張って下さい」という言葉は本人にとってはプレッシャーになる場合もあります。そんなときには「○○くんらしく、(のびのびと、とか焦らずにとか)いろんなことを吸収してください」といった言葉に変えてあげたほうが、柔らくていいですね。
最後に
入学祝いについてご紹介しましたが、そんなに堅苦しいものではありません。
お祝いの気持ちを贈る、それを素直に心をこめて相手にお送りできればいいと思います。
本人もそうですが、両親なども期待一杯だと思いますので、両親にもお祝いの気持ちを添えると、喜ばれますよ。
私も子どもの入学祝いの時に祖父から手紙をもらいましたが、こんな気持ちでいてくれたんだな、という想いがとてもうれしくてずっととってあります。
それぞれの子どもの成長を心からお祝いしたいものですね。
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