ランドセル選び。
新入学を迎えたお子さまのご両親が頭を悩ますものの上位を占めるのが、この「ランドセル」選びではないでしょうか。
お子さまの成長に合ったランドセルを選ぶことは、学校生活を快適に過ごすために欠かせません。
しかし、数多くの種類やデザインの中からどのように選べばいいのか悩んでしまいますよね。
そこで、この記事ではあえてランドセルの選び方で失敗した理由をご紹介します。
先に失敗した理由を押さえておけば、それを避けて通れますよね。
失敗せず、子どもの成長を考えたランドセルの選び方を知りたい方は、ぜひご参考にしてください。
ランドセル選び、こんなことで失敗、後悔しました。
慎重に選んだのに、いや、慎重になりすぎたために失敗した!ということもあります。
先に、この失敗経験を読んでおけば、同じランドセル選びの失敗をしなくて済むかもしれませんよね。
失敗してしまったポイントは以下の4つです。
・子どもがいいと思ったランドセルをそのまま鵜呑みで買った
・ラン活の時期に間に合わず、欲しかったものが売り切れ
・大きさが合わなかった
・劣化が早すぎる
それでは、失敗(後悔)ポイントについて解説していきましょう。
失敗ポイント1.子どもがいいと思ったランドセルをそのまま鵜呑みで買った
6年間、子ども本人が使うものだから、子どもが好きなものを買ってあげたい。
そのお気持ちは充分わかります。
特に色については、親が思っている「自分の子どもが選びそうな色」
と実際にお子さまが選ぶ「自分が気に入った色」
とは全然違った、なんてことが多いのだそうです。
なので、本来であればお子さまが「いい!」と思ったものを選んであげてもいいような気がしますが…。
ちょっと待ってください。
その色、本当に大丈夫ですか?
その大きさ、合っていますか?
そのキラキラした刺繍、6年生になってもお気に入りですか?
まだ先のことまで考えられない子どもが選ぶのですから、
親が将来のことを考えてきちんとアドバイスできるようにしてあげましょう。
特にデザインなどは、その年の流行でつくられていますので、
来年、3年後にはそのデザインが流行っているとは限りません。
高学年になって気にするのはどちらかというと、デザインより色なのだそうです。
それを踏まえて選ぶとなるとやはりシンプルなもので、
自分が長く使える色を基本に考えてあげるといいかもしれませんね。
失敗ポイント2.ラン活の時期に間に合わず、欲しかったものが売り切れ
ここ数年では、ランドセルを選ぶ活動のこと「ラン活」というのだそうです。
実際、私が息子のランドセルを購入したのは(6年前)は7月に入ってからでした。
池田屋の銀座店で購入したのですが、実店舗では予約はいいらず、
ゆっくりと店舗内で選べた記憶があります。
しかし、全国で展開される展示会では予約が必要になります。
今年も展示会を見てみると3~6月までの開催が多く、
7月では1,2回あればいい方で、8月にはもう開催されていません。
近年ではラン活を始める時期がだんだん早くなってきている傾向があります。
工房系でもランドセルの予約を始めるのは3月~ゴールデンウィークぐらいまでがピークとなっています。
前年の年末には資料請求などをして、どこのランドセルがいいのかある程度目星をつけておいた方が安心です。
ラン活についてのスケジュールについては後日掲載します。
失敗ポイント3.大きさが合わなかった
最近ではタブレットなどを持ち帰ることもあるし、ノートもA4サイズを使っているところもあるし、
これだったら大き目のサイズを買っておけば安心。
ということで大き目を買ってしまって失敗した、という声をよく聞きます。
なぜ、大き目を買って失敗なのか。それは
大きくなるほど荷物がたくさん入る。
しかし、その分重たくなってしまう。
ということ。
子どもが肩を痛がって使いたがらなかった。
ランドセルが重たすぎていつも疲れて帰ってくる。
これでは、せっかくのランドセルが子供の負担になってしまいます。
また、逆に小さすぎると、必要なものが入らないなんて、
本末転倒なことも起きてしまいます。
十分な容量がなかった…という失敗の声も意外と多かったのがポイント!
事前に学校ではどんなものを持ち帰るのか、
ノートやプリントのサイズはどれくらいなのか
わかる範囲でリサーチしておくと、ランドセルの適正な大きさが分かります。
失敗ポイント4.劣化が早すぎる
お子さまの使用状況により違いはありますが、
やはり人工皮革は劣化が早いです。
人工皮革は型崩れしやすく、
耐久性も天然革には劣るんです。
とはいえ、人工皮革のものは量産できるので
価格も安いものからそろっていますし、
デザインや色などが豊富などが魅力ですよね。
6年間もたなかった!ということがないように、
耐久性のことも頭に入れておいてランドセル選びをしてください。
ランドセルを選ぶ際に注意すべきポイント
ここからは、ランドセルを選ぶ際に注目しておく、注意しておくべきポイントをご紹介します。
ご紹介するポイントは
・素材の違い
・サイズ
・学習院型とキューブ型
・安全面
・背負いやすさ
以上の5つです。
ランドセルの素材の違いを知っておこう!
ランドセルの素材の代表的なものは下記の3つです。
素材名 | 耐久性 | 耐水性 | 価格 | 重さ |
---|---|---|---|---|
コードバン(馬革) | ◎ | 〇 | △ | 約1.5㎏ |
牛革 | 〇 | 〇 | 〇 | 約1.4㎏ |
人工皮革 (クラリーノとか) | △ | 〇 | ◎ | 約1.2㎏ |
工房系のものは比較的革を使った高級路線のものが多そうな感じですが、最近では人工皮革をつかったものも多く出しています。
コードバンは耐久性が一番高く、使っていくうちになじみが出てくるものですが、やはりそれだけのコスパはかかります。
牛革は人工皮革に比べると固めで耐久性があるので型崩れしにくいのが特徴です。価格は人工皮革に比べて高くなりますが、長く使えるのもポイントです。
人工皮革は柔らかめで張りがなく、型崩れしやすいです。しかし、カラーやデザインが豊富なのはこの人工皮革になります。
ランドセル選びのポイント・サイズ
ランドセルのサイズは最新モデルであればほぼA4フラットファイルサイズです。
ちなみにフラットファイルはこれのこと↓
このファイルが入るサイズは幅が23㎝以上のものを選ぶことになります。
まだ工房系のランドセルには、まだA4クリアファイルサイズ(幅22.3㎝~)の取り扱いがあるところもあるので、間違えないようにしましょう。
ここで、幅がみんな均一になったのであれば、どこで差をつけるか…。
そう奥行きなんです。
教科書の厚みも増え、水筒などを持って行ったり、学童に通う子供はお弁当もいれたり、体操服、リコーダー、上履き…。
そう思うとたくさん学校に持っていくものって結構あるんですよね。
だったら、やっぱりたくさん入るものがいい!
と思うじゃないですか。
しかし、ちょっとまってくださ~いっ
そうです。失敗ポイント3でお話したとおり、その分重くなるんです。
大体奥行きの標準規格は12㎝となっています。
目安にしてみてください。
学習院型とキューブ型
ランドセルには二つの形の違いがあることをご存じでしたか。
「学習院型」と「キューブ型」があるんですよ。
その違いはなにかというと、背中の部分にヘリがあるのが「学習院型」
ヘリがないのがキューブ型です。
学習院型はへりの部分が衝撃をカバーしてくれることにより、本体へ傷がつくのを防ぐことができます。
キューブ型は製造工程が複雑なため、比較的価格が高価にある傾向のようです。
また、ヘリがない分学習院型に比べると計量でコンパクトに見えます。
しかし、実際の内容量はヘリの分だけ学習院型が小さくなるため、キューブ型のほうが若干大きくなります。
ランドセルの選び方・安全面
ランドセルの安全面は下記の3つがついているかどうかで確認できます。
- 肩ベルトのDカン
安全ブザーを取り付けるために肩ベルトにDカンがついているか。
ここで注意したいのは、すぐに操作できるように右利きの場合は左側、左利きの場合は右側に付けるようにしましょう。 - 巻き込み防止ナスカン
ランドセルの側面についている、給食袋などを下げるナスカンです。
体操福袋など紐が長めのものをぶら下げている場合、エレベーターのドアや自動ドアなどに挟まったりする事故が多くなります。
そんな場合に、過剰な負荷がかかった場合に外れるようになっているナスカンなら安心です。 - リフレクター(反射板)
車のライトや光に反射する素材がついていると、雨の日や暗い道でも視認性を高めます。
以上のものがついていると安心ですよ。
ランドセル選びのポイント・背負いやすさ
ランドセルの背負いやすさのポイントは下記の2点
- 背中のクッション
背中部分のクッションが立体的になっているものがよいですよ。
背中全体にランドセルあたるので力が分散され、痛みも平らなものに比べて感じにくくなります。 - 肩ベルトの形状
この肩ベルト、よく見るとまっすぐなものと、波型(カーブ型)になっているものがあるんです。
波型になっている方が、体の曲線にフィットするので脇にあたる部分に余裕ができます。
フィット感が安定していると、重さを感じにくくなるので、ランドセルを選ぶ時には重さよりも、このフィット感を重視した方がいいと思います。
ランドセル選びのポイント・デザインや色
以外にも親御さんが
「自分の子どもはこの色を選ぶに違いない」
と思っている色とは違う色を選ぶお子さんも多いのだとか!
やはり、色に関してはお子さまの意見を取り入れたほうが後悔しません。
それに対して、ブランドに対してはいろいろな情報を得られる親御さんが決めて、デザインは親御さん監修のもと、お子さんが気に入ったものを選ぶのが後悔しないといえます。
とはいえ、デザインに関してランドセルは6年間使うもの。
7歳の時と、12歳の時では趣味も違ってきます。
キラキラ刺繍がついたものが当時では気に入っていたものの、6年生ごろになると恥ずかしいなんて思うお子さんもいます。
長く使うことを考えて、親御さんとともに慎重に選ぶことをおススメします。
ランドセルの選び方のまとめ
以上、ランドセルの選び方について失敗、後悔したポイントと、選び方についてのポインをご紹介しました。
今回のまとめをすると、
ずっとお気に入りとして使えるランドセルが選べますように!
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