寝袋(シュラフ)はキャンプには必須のギアですが、特に気温が下がる冬場には、温かく保温力があるものを選びましょう。
冬場のシュラフ選びをテキトーにしてしまうと、夜も眠れない悲惨な一夜をすごすことになりますよ。
今回は冬に使えるシュラフの選び方とおススメをご紹介します。
シュラフ(寝袋)の選び方
耐寒温度(エクストリーム温度)と快適温度(リミット温度)
シュラフにはメーカーによって違うものの、必ず何度まで使えるかの目安温度が記載されています。
記載されている耐寒温度、快適温度が低いほど寒さに強い寝袋なので、事前にキャンプをする場所の気温を確認しておき、その気温に合ったものを選びましょう。
温度の記載が一つしかないシュラフは最低使用温度と記載しているものが多いです。
これはあくまでも寒さならなんとか耐えられる温度なので、長時間寝るとなると
寒くて寝られないわい!
ということになります。
そのため最低使用温度が0度などのものを冬キャンプ使おうとすると、非常に寒いです。危険です。
温度の記載が一つしかないものは5度~10度ほど足した温度を目安にするといいですよ。
ちょっと小難しい話をさせていただくと…
ヨーロピアン・スタンダードとも呼ばれる、EN『ヨーロピアン・ノーム』。
これはEU諸国における統一規格として制定されている規格の総称で、その中で「EN13537」というものがシュラフに関する温度表記の算出について定義したもの。
目安として、この中で定義されている温度域があり、
「快適(コンフォート)温度」とは一般的な女性が快適に寝ることができる温度域
「下限(リミット)温度」とは一般的な男性がシュラフの中で丸くなり、快適に寝ることができる温度域といわれています。
これまで各メーカーが独自の方法で算出されていた使用温度を、認定された第三者機関が行う公平な検査によって、同一基準で示すことができるようになっています。
EUで販売されるすべてのシュラフ(寝袋)にはこのEN13537による検査及び表示が義務付けられているんですよ。
覚えておくと、鼻たかさんになれます。
シュラフの形状
マミー型
マミー型は、英語でミイラを意味する”mummy”がその名の由来。
シュラフのスタンダードな形で身体から頭まですっぽりと被れるため、寝袋と身体の間に隙間ができにくく、保温性に優れています。
また、軽くてコンパクトなので持ち運びやすいのも魅力です。
その反面体に密着するようになっているので寝返りなどは自由にできず、寝相の悪い方にはちょっと窮屈に感じるかも。
また、体の大きさに合わせたものを使用するので、育ち盛りのお子様にはすぐ買い替えが必要になってしまうことになります。
封筒型(レクタングラー型)
封筒型はジッパーで横を開閉する形が主流で、一人一人で使用することも、ジッパーでつなげて2~3人で寝ることもできるので、家族連れのキャンプで使用するにはおすすめです。
夏場でも、上にかけずにタオルケットをかけて使うスタイルもできます。
しかし、マミー型のような完全な保温性は劣りますし、たたむ(まるめる)にしてもコンパクトにはならないので、収納にはスペースがいります。
中綿の違い
中綿には、ダウン(羽毛)と化繊がありますが、おすすめはやはりダウン。
ダウンはコンパクトに収納でき、保管はしやすく保温性も高いです。
しかし、水には弱いく高価であるのがデメリットでもあります。
化繊は、保管も簡単で価格も安いです。
結果、おススメはどっちなの??
真冬にキャンプをするのなら、マミー型のダウン素材のものをおすすめします。
温かさなら服装で調節することができますが、寒さはやはりシュラフで調節するのが良いようです。
そんな、雪山なんかにはいかないよ!という方では、封筒型でも大丈夫ですが、必ず耐寒温度は確認してからにしましょう。
寒くて寝られないということはキャンプ最大のストレスと言っても過言ではありません!!
おススメのシュラフ!
【モンベル ダウンハガー800】
【コンフォート温度】4℃ 【リミット温度】-1℃ 【エクストリーム温度】-16℃
雪山キャンプでもそんなに高い山に登るわけではないよ、という感じ。
モンベルのダウンのなかでも、こちらは価格が抑えめなので、初心者でもお求めやすい価格になっています。
【ISUKA イスカ アルファライト700X】
【使用温度目安】ー6℃
シュラフ専門のメーカー、イスカ。
長く愛用するファンも多く。車中泊などでも使う人が多いブランドの一つです。
【NANGA ナンガ オーロラライト 750DX レギュラー】
快適使用温度/-8度 下限温度 / -16度
ナンガは日本の滋賀県に本社を置く寝袋で有名なメーカー。
1941年に「横田縫製」を創業したのち、独立ブランドとして立ち上げ、1995年に現在の「ナンガ」となりました。
ナンガは自社の一度購入したダウンシュラフであれば無料で永久保障しています。
愛用者も多く、安全性と質にはこだわりがあります。
レギュラーサイズは身長175cmまで.
背の高い方は足が出ちゃうのでロングサイズを選んだ方がいいです。
【コールマン(Coleman) アドベンチャーススリーピングバッグ】
使用温度目安 5℃
2018年秋に発売されたこの寝袋は、ミニバンにぴったり納まるサイズとして、車中泊人気で火が付いた商品です。
丸洗いもできて、上下分割で二人分の寝袋になるほか、連結もできるのでファミリーには嬉しいですね。
【ナンガ dream】
[最低使用温度-12度]
キャッチコピー【DRAEM】の通り、室内ではファスナーを外した状態で使えばダブルの羽毛布団として活躍してくれます。
【寝袋】がいまいち苦手な人も、これはまさにお布団としてアウトドアに持っていくことができます。
軽さもお墨付きですよ。
【snowpeak セパレートオフトンワイド1400】
最低使用温度はー8℃。価格は60,000円前後とちょっとお高め。
最低使用温度が2℃と雪山キャンプなどにはちょっとむかないかものセパレートオフトンワイド700 であれば価格は40,000円を切るぐらいの価格で手に入りそうです。
ワイド700は暖かさと同時に涼しさも考えて作られシュラフです。
真冬にはあまり使わないけど、春、夏、秋と使えるのがいい、という方なら向いています。
キャンプ初心者必見!冬のキャンプに使えるシュラフ(寝袋)を徹底紹介のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は冬の季節に絞ってシュラフをご紹介してみました。
キャンプの睡眠ってかなり重要です。
安全、安心=コストだと考えたほうがいいですよ。
冬のテントについてはこちらで紹介しています♪
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